足跡
当たり前の話だけれど、文章は書かないと書き方を忘れてしまう。
書きたい事がないわけじゃないんだけど、いざパソコンに向かうと気持ちが散漫してしまうというか。
当然5月以降ライブに行っていないわけはなくて、始めての土地へ足を運んだり 2度目のライブハウスで忘れられない思い出が出来たり、こと音楽に関してはとても充実していると思う。
それこそ自分自身の足跡として見返したいので、少しずつ思い出しながらつらつらと綴っていければいいな。
それと同時に超個人的な感情はまた違う場所で吐露するか考え中です。
浜松キルヒヘアのqujaku
代官山UNITのdummy-xD
宇都宮へブンズロックのTHE NOVEMBERS については記録として残しておきたいから。
もちろんそれ以外のライブも。
THE NOVEMBERS@代官山UNIT
5月21日
1.永遠の複製
2.鉄の夢
3.新曲
4.新曲
5.Sky Crawlers
6.Blood Music.1985
7.236745981
en.dysphoria
轟音だったらなんでもいいって訳じゃないっていうのは昔CQで学んだんですけど、この日も思い知らされました。。
ノベンバも相当音が大きかった筈なのに凄くマイルドだった。笑 耳が慣れたのかな。
6月のライブに行けてないので今もなのかわからないんだけど、小林くんの立ち位置が下手でした。わたしの位置からだと終始クリアな視界が約束されていて幸せだったな。
目の前にはケンゴマツモト、下手を見やると小林くん、ていう。
1曲目から永遠の複製!1曲目からクライマックス!
イントロの蠢くようなベースと不穏なギターから一気に視界がひらくあの感じ。
上手側でライブを見るようになってから、徐々にリミッターが外れつつあります。荒ぶるケンゴさんを見ると身体がね、、どうしてもさ。
新曲は激しいやつとゆっくりなやつです(雑にも程がある)
どちらも今までのノベンバで聞いた事のないような感じ。アルバムが楽しみ。
そして今回のハイライトはなんと言ってもSky Crawlers。
小林くんがギターを置いて定位置についた頃には時すでに遅し。
心の中で存分に叫びました。
Blood Music.1985と236745981はライブで見る毎に好きになる。
上手でライブを見るようになってから、が正解だけど。笑
それぞれにそれぞれの楽しみ方があるっていうのがノベンバのライブの大前提で、そういう小林くんのスタンスがとても好きで。
正直いうと微動だにしない周りに対して遠慮していたっていうのが少なからずあったので、少しずつ熱を外に放出できるようになったのは嬉しい。もちろん最低限の空気は読むけども。
dysphoriaはアンコールでお客さんを帰らせる曲っていうイメージがわたしの中で生まれてしまった。
なにも考えずに好きな音に身を任せるのは楽しい。
dummy-xD@下北沢LIVEHOLIC
4月20日
1.sasquatch
2.debug me
3.mutantstep
4抗体
5.何かが動いてる
初めましての箱でした。ライブハウスがビルの上階にあるとジャンプとかして大丈夫なんだろうかって余計な心配をしてしまう。笑
フロアが狭い箱だったので終始音が大きな塊になってぶつかってきた。
debug meのギターは耳で聞いてても目で見ても楽しいから好き。
ライブを重ねるごとに何かが動いているが変化していってる気がする。一体なにが動いてるんだろう。
リリーのすべてによせて
映画館で見終わった後に、もう1度見に行こうと思わせてくれる映画って少なくないと思うんだけど、実際足を運ぶとなると話は別になる気がする。
そんな中でこのリリーのすべてという映画はわたしが初めて2回映画館に足を運んだ作品です。
あらすじ
1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め……。
トランスジェンダーという言葉すらない時代に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人画家とその妻の物語。
この作品は実話を元にはしているけれどあくまでフィクションであるということを念頭に置いておきます。
アイナーは風景画家として成功を収めつつあって、かたや肖像画を扱う妻のゲルダは才能は認められるものの今一つ抜き出るものがなくてこれでは絵は売れない、と言われてしまう。
そんな中ゲルダの絵のモデルとして友人でありダンサーのウラが選ばれるのだけど、彼女は忙しくて中々絵が仕上がらない。そこでゲルダはアイナーに絵のモデルを頼むことにする。
というのが物語の導入部分。
まずは画の美しさに惚れ惚れする。ブルーグレーの空間にくゆる煙草の煙すら美しい。
人物と残された空間とのバランスが見事で、余白の使い方がとても素敵だなぁ、と。
2回目の上映中、アイナーとゲルダの歯の浮くようなやり取りが結末を知っているだけに悲しくなってしまいました。
「君は僕の命」
「あなたの事ならなんでも知ってるわ」
「キスをした時、まるで自分にキスをしているみたいだった」
それは確かにアイナーとゲルダの間に生まれた愛だったんだけど。
アイナーがゲルダのモデルをしている最中にウラがやってくる。
彼女は手に抱えていた百合の花をアイナーに渡して、あなたの名前はリリーよ、と冗談交じりに告げる。
こうしてゲルダがきっかけとなって、アイナーの中でリリーと名付けられた彼女が大輪の花を咲かせるように開いていく。
ここで頭を過ぎったのが、ウラがアイナーにいつ(2人の子供の)名付け親になれる?って聞くシーン。
リリーと名付けたのはウラってところに運命めいたものを感じてしまいました。
アイナーがリリーとしての人生を望んだ時から物語は目まぐるしいスピードで進んでいく。
途中までは女装するアイナーという図だったのがだんだん男装するリリーに変貌していく様がエディレッドメインという俳優はなんて凄いんだろうと感嘆せずにはいられないです...。
だんだんアイナーではなくリリーとして過ごす時間が多くなっていくんだけど、そこにゲルダの妻としての葛藤がある。
時折ゲルダを顧みないリリーの姿は、自分勝手にも映るけど生き急いでいるようで責められなかったです。
ゲルダが愛しているのは夫であるアイナーであってリリーではない。
けれど愛する夫は女性として生きることを切望している。
夫に抱きしめてもらいたい、言葉を交わしたい、そんな彼女の願いが叶うことはもう2度とこない。
今まで抑えていたゲルダの抑えていた感情が吐露されるシーンはつらいです。
それでも最後までリリーに寄り添うゲルダ。
当然理解もあるだろうけど、ゲルダがリリーに示したのは諦めから生まれる覚悟なんじゃないかとわたしは思いました。
愛する夫はこの世から永遠に消えてしまう。
だけどそのすべてがなくなってしまうわけじゃない。リリーの中に確かにアイナーは存在していたのだから。
そしてリリーとアイナーの2人こそがゲルダにとってのすべてだったんじゃないかって。
映画の終盤、リリーがゲルダにこう告げます。
「これほどの愛にわたしは値しないわ」
もうこの台詞ずるくないですか。苦笑
映画を見終わってすぐはなんで最後にこんな事言うんだよーって思っていたんだけど、暫く時間が経った今思うのは、この台詞にはリリーのゲルダに対する溢れんばかりの感謝の気持ちが込められているんだなってこと。
ラストのシーン。
風に煽られてゲルダの首元から離れていくスカーフ(リリーがゲルダにプレゼントした物)を追いかけることもせず「飛ばせてあげて」と微笑む彼女の凛とした強さと優しさに涙が出ました。
本当に見て良かったって思える映画がまたひとつ増えました。
dummy-xD@池袋手刀
裏ハネムーンのことを書くつもりが既に今年も終わりにさしかかろうとしている...
つくづくライブの感想は早いうちに吐き出してしまわないと駄目だなぁ、と痛感。
クリスマスの夜はdummy-xDとbulbのツーマンを見に池袋手刀へ。
region
空飛ぶバゲット
mortar
detritus
ヘドロと母胎
1.2.3
カラスが見た夢
mutant step(新曲)
sasquatch
analogic
わたしにとって久しぶりのライブ。もう本当に本当にかっこ良かった。
こういうライブが見たかったんだよ。こういうライブをやるバンドだから好きになったんだよ。
1曲目のregionからステージから目が離せなかった。
ここ暫くライブを見ていなかったのでいつものコンディションがわからないんだけど、とりわけアンクーさんが生き生きしていた気がする。
生き生きと云っても生命力に溢れているとかそういう事じゃなくて、気付いたら目で追ってしまうような、そうやって惹きつける力をこの日は強く感じました。
ともすれば病的とも思われるくらいの肌の白さも相まって、宛らビスクドールのようでした。
そんな彼がギターを掻き鳴らしながらステージを浮遊する様はやっぱり異質だし唯一無二だと思う。
そしてやっぱりたくみさんは素敵でした。
コーラスがある曲ばかりで嬉しかった。笑
わたしは音楽の知識なんて皆無だし、きっと誰のギターがこんな音でこっちはこんなエフェクター使ってて...なんて話をされてもその半分すら理解できるんだろうかって感じだけれど、たくみさんが弾くから価値があるし、たくみさんが弾くから意味があるの。
いつかギターマガジン載って欲しいなぁ...。
detritusが聞けて嬉しかったな。ベースの音が心地よく水底をなぞっていくところにキラキラしたギターの音がゆっくりと落ちていく。
ヘドロと母胎はわりと聞く機会が多いんだけど、何度もライブで聞いているうちに金属バットで腹部を何度も殴られるような、鈍い痛みがずっと続くような曲になっていってるなって印象。凄く好き。
mutant stepは初めて聞いた曲。わたしはどことなくプラっぽいなって思いました。黒い雪って歌詞があったような。もっと聞き込みたいな。
sasquatchでもうライブも終盤かーなんて思っていたら、たくみさんが急にギターを両手で抱えだしてそれはもう凄い可愛かったんですけどどうやらストラップが切れてしまったようで。そのままスーっと舞台袖へ引っ込んでいかれました。
時折上手の方をちらちら見ながら歌うアンクーさん。
程なくして代用のストラップを持ってステージに帰ってきました。何事もなかったかのように。笑
dummy-xDの代表曲ってなんだろうって考えた時に、わたしならanalogicをあげるかも(もちろんそれぞれに思い入れの曲があるんだと思うけど)
このバンドの特徴でもあるパズルの様なって形容詞が相応しい曲だと思うんです。
analogicはアウトロに向けてどんどん熱さが増してくる感じが好き。
しんたろうさんのドラムは土台というよりギターと同位置にあって、
そのドラムとアンクーさんとたくみさんのギターの3点を結ぶのが市川さんのベースなのかなって思いました。
痒いところに手が届くというか...もっと綺麗な言い回ししたいのに思いつかない。。
最後のセッションで向かい合って弾く正君とたくみさんが見れたので大満足です。
本当に楽しかったな。
素敵な夜をありがとうございました。
11月が終わる前に。
今年の11月は今まで以上に濃密で、だからこそ終わってしまうのがとても寂しい。
2日はTHE NOVEMBERSのライブを見に新木場スタジオコーストへ。
今年で結成10周年を迎える彼らの記念すべきツアータイトルは“honeymoon”
10年目の新婚旅行。
コーストで見るノベンバのライブがわたしは大好きなんです。
彼らの持ち物全てが最大限に生かされる空間だと思う。音響然り照明然り。
小林くんは髪の毛をばっさり切っていて、とても似合ってて素敵だった。
1曲目のクララからアンコールの今日も生きたね、までの約2時間、わたしの心と身体はステージに釘付けでした。
ノベンバのライブでしか体感できない感覚。
Rhapsody in beautyの時は演奏した楽曲も相まって、一方的に浴びせられる狂気にも似た美しさ、という感じだったんだけど、今回はEleganceの曲たちのおかげなのか全体的に柔らかくて包み込むような優しさを含んでいたように思えたな。
だからこそ鉄の夢みたいな曲が一層攻撃的に映った。
轟音が気持ちいい素敵な夜でした。
7日はdummy-xDのライブを見に池袋手刀へ。
アンクーさんとたくみさんの立ち位置が逆になっていて新鮮でした。
こういう例えはどうなんだろう...と断りを入れた上で思ってしまうんだけど、アンクーさんの目は淀んだ夜の色をしていて、こちらからの一切をシャットアウトしてしまうのに全てを見透かされたような気になってぞくりとしてしまう。
機材トラブルが残念だったけれど、アンコールのanalogicがとてもかっこ良かった。
それにしてもたくみさんのギターや立ち姿にいつもながら惚れ惚れするよ。
そこだけ空間が切り取られて時間が止まった気さえしてしまう。
ライブが終わった後に漠然と好きだなーって感情だけが残る。
クリスマスライブが今から楽しみ◎
9日はPELICAN FANCLUBのライブを見に渋谷WWWへ。
ノベンバ好きな人は好きだと思う、みたいな事をそこかしこで目にしたのでこれは一度ライブを見てみないとってことで。
まずライブの始まり方から面白くて、ペットボトルを捻り潰す音だけで約5分間くらい会場中の視線を集める人を初めて見ました。笑
そんなアンビエントな空間からステージに4人が出揃って一気に轟音の渦へ。
結局30分くらい実験映画を体験させられているような感覚で、1曲目のDaliが始まった瞬間周りから小さく感嘆の声が上がったのが印象的でした。
「PELICANFANCLUBの頭の中へようこそ」 もうね、痺れた。
「音楽やってきてよかった」っていうエンドウ君の言葉が胸に響きました。
最後の最後に1992が聞けて嬉しかった。大好きな曲。
裏honeymoonに関してはまた別記事で。
27日はLament.のワンマンを見に池袋手刀へ。
イベントライブでは幾度となく彼らのライブを見てるんだけど、ワンマンは初めてでした。
知ってる曲と知らない曲がほぼ半々だったかな。
ご本人達も仰っていたけどMCが不器用感満載でひやひやしました。笑
依介さんの小さい身体から響く男らしいギターの音が好き。
Lament.は結成5周年。これから年月を重ねていって10周年へと繋いでほしいです。
本当に11月が終わってしまうのが寂しいよ。
dummy-xD@渋谷O-WEST
8月2日の手刀ワンマンのことを書こう書こうと思っているうちに1ヵ月が過ぎてしまいました。。
8月11日は渋谷はO-WESTへ。
異
新曲
抗体
analogic
sasquatch
WESTのステージはとても広いのに、この人達は凄くこじんまりとセットを組んでいて、勿体無いなぁと思ったのはここだけの話。笑
異の切り裂くようなギターで箱の中の空気がぐっと引き締まる気がした。
天井が高いライブハウスは音が篭もらないから好きです。
いつもは真っ直ぐどこか遠くを見ている(ように見える)たくみさんだけど、この日は俯きがちだったり、2階の関係者席を見ていることが多かったかな。
わたしは本当にこの人の輪郭が大好き。
ギターを携えて、前を見据えている時。
目を瞑ってコーラスしている時。
控えめに歌詞を口ずさんでいる時。
身体から熱が逃げ出すように荒々しくギターを扱う時。
その全ての所作を目の当たりにする度に、心臓を鷲掴みにされたように一瞬息が出来なくなる。
どんなに理由を連ねても、この人について想いを語るとなると「好き」の二文字しか出てこない。
...我ながら重いな。
序盤はなんだか大人しいなーっていう印象だったんだけど、analogicから一気に熱が増して爆発したみたいだった。
この日のanalogic 聞けなかった人後悔するだろうなーってぐらい格好良くてぞくぞくしたよ。
しんたろーさんはこの日も2バンドぶっ叩きで体力凄いな...って単純に関心するし、市川さんのベースはつま先から入ってくるんじゃなくてダイレクトにお腹にぶっ込んでくる感じがするので、ダミーのリズム隊の土台の厚さって実は半端ないなって再認識しました。
どこかで書いたかもしれないけれど、わたしがこのバンドに当初持っていたイメージは
氷のように冷たくて、どこか神経質、ドライアイスのような音楽。 でした。
まぁそれは今でも変わらないんだけど、最近はそれプラス、熱さが増したような気がする。
analogicから体感温度が上がったんだよ。正直ちょっと汗ばむくらい。
そういう肌をつたう感覚と、視覚的にも熱さを感じることが多くなった。
っていってもまだまだ数えるくらいしかライブに行っていないので偉そうな事言えないんだけれど。
赤い照明がよく似合うバンドだなぁって思うようになりました。
赤が持つイメージとはかけ離れた印象を勝手に抱いている(特にアンクーさんには)のですが、
そういう相反するものがステージの上で同一化する瞬間がたまらなく好きです。
身体がばらばらになって心がどうにかなってしまいそうな衝動を、ステージの真ん中で真っ暗闇みたいな目を持ったおよそそういうものとは無縁に思えるような人が体現していく。
余談ですがライブが始まる前にエフェクターボードを袖から持ってくるときアンクーさんが底抜けの可愛さを発揮していてつらかった(真顔)
なんだかんだで月に1回、コンスタントにライブを見る事ができて嬉しい。
次のライブも楽しみです。